JET A-1と暖房用で使われる灯油の主成分は同じ灯油留分です。 使用目的により違いが出ますが、それは添加剤の有無と保管管理法によるコストです。 低温で燃やし、室内で使われることの多い灯油には、煙が出る様な添加剤はありませんが、消費量が多い為燃料自体の流速が早いJET燃料には、安全のため静電気防止剤などの添加剤が入っています。 しかし、これらの添加剤は、燃料にとってあくまで不純物であり低温で燃やした場合はすすとして残ってしまう場合もありますのでエンジンにとっては良い物ではありません。 又、飛行機の場合ちょっとした故障でも多大なる損害を発生させるため、燃料の保管や管理について厳しい規定を守っており、それが高コストの原因ともなっています。 上記の理由などにより、お勧め出来ません。 ちなみに地上試験用JETエンジンは灯油でテストしている場合が多いようです。